小学生からはじめる
プログラミング
公開日:2022.10.21
最終更新日:2024.08.28
2020年度から始まった小学校におけるプログラミング学習とその必修化は大きな話題となり、広く報じられました。
しかし、実際にどのような授業が行われるのか把握していないという親御さんも多いようです。ここではそんな小学校におけるプログラミング授業の内容や目的について解説します。
小学校におけるプログラミング教育の必修化については、その内容や目的に関する誤解も少なくありません。ここでは小学校におけるプログラミング教育の目的と、授業の方向性を解説します。
小学校に限らず、プログラミング教育の最終的な目標は広義のコンピュータを使いこなすことです。コンピュータは人間の指示があって初めてその能力を発揮します。
この指示を与えるために、人間側には相応のプログラミング言語を使いこなす能力が欠かせません。プログラミング教育は、コンピュータを使いこなす能力の習得を目的として行われるのです。
小学生がいきなり高度なプログラミング技術を習得するような進め方はしません。まずはプログラミングにおける基礎的な考え方を身につける必要があるからです。
小学校のプログラミング教育ではこの基礎の構築に重きが置かれており、プログラミング的思考に慣れることを主な目的としています。そのため授業でパソコンを使用しないこともあるのです。
小学校のプログラミング教育では、子どもの好奇心を引き立てるさまざまな授業が行われています。小学校のプログラミング教育におけるプログラミング学習の方向性について解説します。
小学校におけるプログラミング教育の必修化に関する誤解の一つが、「プログラミングという教科の新設」です。
小学校のプログラミング教育では、プログラミングという強化を新設するのではなく、「算数」や「国語」などの既存の教科にプログラミングの考え方を組み込むという形学習を進めていきます。
「プログラミング学習=パソコン」というイメージを持つ方が多いのですが、小学校のプログラミング教育では、パソコンを使用せずにプログラミング的思考を養うこともできます。
例えばカードやパズルなどを使用して、ゴールまでの手順やルール、条件などを考えたり、上手くいかない場合の原因と改善方法を考えたりすることも、プログラミング思考の習得に有効なのです。
小学校におけるプログラミング教育の詳細な授業内容や対象学年は、自治体の裁量によって決められることとなっています。そのため大まかな学習方針は全国的に変わりませんが、実施される授業の詳細は自治体によってさまざまで、さらに各校でも異なるのです。
お子さんが通っている学校の詳しい授業内容を把握するには、お住まいの自治体が公表している情報や学校が配布する説明資料などを参照する必要があるでしょう。
小学校で行われているプログラミング教育の内容は多岐に渡り、他校ですでに実際に行われた授業を取り入れる可能性もあります。
事前に実施事例をチェックしておくと、準備などがスムーズに進められるかもしれません。例えば以下のようなプログラミング教育事例があります。
算数の授業でプログラミング学習を行う事例として、正多角形の製図を行う授業が挙げられます。この授業では計算した辺や角度の数値をパソコンに入力し、プログラムを利用して正多角形を製図します。
生徒自身がプログラムを構築するわけではありませんが、その活用方法を学べるという点では有意義な授業と言えるでしょう。
小学校高学年では、図工の授業にロボット制作を取り入れた事例があります。
この授業では組み立てや着色を楽しめるロボットの組み立てキットを使用し、図工の授業本来の目的を達成できるだけでなく、プログラミングの重要性やその簡単な仕組みを学ぶこともできます。
さらにもう一歩進んで、ロボットの動作を指示する簡単なプログラミング技術まで取り入れた学校もあるようです。
プログラミング教育の必修化といっても、小学校で行われる授業の多くは専門的な内容ではありません。子どもたちの好奇心を引き立て、楽しみながらプログラミング思考を養うことに重きが置かれているからです。
子どもにもっと様々な能力を習得させたい場合は、プログラミングスクールに通うという方法があります。
プログラミング的思考はもちろん、チーム課題を通してコミュニケーション力や伝える力なども身につけることができます。
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